意外と高い初診料
歯医者で悩んでいる読者の皆さん、こんにちは!
「歯医者お悩み.com」でライターをしている歯科医師のヤンです。
「歯が痛いけど、歯医者に行くといくら費用がかかるか分からない!」とお悩みの方も多いはず。
一般的に、初診(初めて医院に行く時)は色々な検査を受けるため、お金が再診よりも多くかかります。
歯医者に初診でかかると、どのような検査でお金がとられるのでしょうか。
今回は歯科の初診で算定される代表的な検査・治療項目を5つ紹介します。
1.初診料
皆さんが歯医者さんで保険治療を受ける際に必ずとられる項目です。点数は289点(2,890円)です。再診料が48点(480円)なので、5倍位違いますよね。これだけの違いなので、歯医者さん側も医院を経営していくために新しい患者さんを獲得します。
2.歯科外来診療体制管理加算(外来環)
口腔外バキュームやAEDなどの緊急時の特殊な装置を常備し、対応できる医院が算定できる項目です。初診では11点(110円)、再診では4点(40円)程度です。私個人の見解ですが、多くの歯科医院は基準を満たしておらず算定できない項目となっています。
3.明細料
保険の計算をコンピュータで行う場合、基本的にどのような処置を行っているか(どの項目を算定しているか)が分かる明細書を発行する義務があります。初診では算定されません。再診では1点(10円)です。基本的に、患者さんは明細書をいただく権利があります。明細書を渡してくれない歯科医院は自分の行った処置を公にしたくない場合もあるので、注意しましょう。
4.歯科疾患管理料(歯管)
虫歯や歯周病で定期的に歯科医院に行くことが決まっている患者さんに算定されます。必ずしも初診で算定されるわけではなく、2回目以降の再診時に算定する歯科医院もあります。点数は100点(1,000円)で、治療内容・予定の記載された用紙を渡された場合は+10点(100円)が加算されます。用紙が要らない場合は、歯医者さんに用紙が不要であることを伝えましょう。
5.歯科衛生士実地指導(実地)
歯科衛生士が15分間以上歯磨き指導を行った際に算定できる点数です。虫歯や歯周病で歯科医院を訪れた際にとられる点数で、80点(800円)です。歯科医師による歯磨き指導や、歯磨き指導の用紙が渡されないと算定できない点数です。
歯科の初診のトータルでかかる大凡の費用は?
結局の所、虫歯を治療するのか、歯周病を治療するのか等、皆さんが歯医者さんに行く理由によって、異なります。また、保険の算定は1割-3割負担ですので、負担割合によっても異なります。
レントゲン撮影を行うことも多く、初診で全ての検査や治療を行うことは難しいので、3割負担で2,000円から3,000円は少なくとも支払う必要があると思います。再診では再診料の費用が大きくないので、2,000円程度の場合が多いです。
個人的な感触ですが、特殊な検査や自由診療(保険外治療)を受けない限り、初診で5,000円以上かかることは非常にまれだと思います(医院側も患者さんの1回の治療費の負担を減らすため)。
治療費が高額な場合や自由診療の場合、クレジットカード払いも可能な医院も多いので、気になる場合はホームページで確認するか、医院に問合せしてみましょう。
虫歯・歯周病になりたくない方におススメの歯磨き粉
虫歯や歯周病の問題が起こる前に御自身でのケアが非常に大事です。患者さんの中にも多いのですが、歯医者さんでクリーニングをすれば虫歯や歯周病にならないと思っています。
ご自身での歯ブラシでのクリーニングが一番大事なので、虫歯や歯周病の治療や定期検診を受けたとしても、ブラッシングをしなければ意味がありません。
また、どんな歯磨き粉を使用するかも大切です。折角歯磨き粉を使用するなら、100円ショップに売っているような安い歯磨き粉ではなく、研磨剤や発泡剤が入っていない良い歯磨き粉を購入しましょう。
*後程、自身が実際に使ってみた経験をもとに、おススメの歯磨き粉をいくつか紹介していきます。
毎日、歯ブラシで歯を磨く”セルフケア”は非常に大切です。綺麗な歯を残すために、定期的に歯医者さんに行ってチェックしてもらい、ご自身では良い歯ブラシと歯磨き粉を使用してしっかりと歯を磨きましょう!
以上、歯科医師のヤンでした!